SECRET分岐①

piyokoi2_santa


「気分じゃない、だって~?」

目の前の美人な店主は怖い顔でぐっと眉根を寄せた……だけではない。どこからともなくもくもくと白い煙が立ち込めてくると、間をおかずぽん!っと弾ける音がした。

まさか爆弾か!と慌てふためきカウンターの椅子から転げ落ちる。煙の中から現れたのはサンタではなく全く別人の……トナカイ?

「ちょっとアンタ!せーっかくこのユフィちゃんが店番してたっていうのに、アタシの酒が飲めないっての?
ティファがおつかい行くって言うから、わざわざ変化の術まで使ったのにサ!
冷やかしならお断りだよ!」

確かに一理ある。楽しみにしていたのに、なんでそんな事を口走ってしまったのか。わけもわからぬまま小さなトナカイに首根っこを掴まれ店から叩き出された。

背後でドアが乱暴に閉まる音を聞きながら、しょんぼりとセブンスヘブンから立ち去った。
……ところで、来る前より少し身軽になったような……?

あなたは何か失ったようだ。Xのシェアボタンから確かめてみよう。