「当店名物、コスモキャニオンでございます」
そう言ってサンタの店主が差し出したのはロックグラスに入った赤い酒だった。一口飲んでみるとなるほど、確かに度数は高いが美味しい。岩塩のアクセントもよく効いている。
「お客様本日はどちらから?……あ、SNSを見かけてきてくださったんですね。
お仕事の途中で悩まれて、気分転換に。ありがとうございます。
そうしたら、私からいくつかアドバイス差し上げてもいいですか?ふふ、お節介ですけど」
その提案に興味をひかれて頷いた。現状いくつかの謎解きに詰まっているのは事実だ、きっと何かの助けになるだろう。
「実は私の家族も配達をしていて、お仕事の〝心得〟をいくつか教えてくれたんです。
まずひとつめ、どれだけあなたに知識があっても、解決できない問題もあること。この世界は広いですから。SNSを見てお店にたどり着いてくれたように、外から情報を探すことはとても大事なんです。
ふたつめ、モーグリが助けになる時があること。気まぐれでいたずら好きの子も多くて、いつも必ずではないんですけどね。困った時は彼らを観察してみてもいいかもしれません。
そして最後に、道に迷った時は、知ってる場所まで戻ってから地図を開くこと。さっき言った配達業の家族も、行くべき場所が分からなくなった時はいつもそうしているそうです。
お客様このあたりは初めてですよね? なら……迷ったときはここ、セブンスヘブンに戻って来て地図を開いてみてください。ここはもう知ってる場所ですからね」
どれもぼんやりとした不思議なアドバイスだ。本当に役に立つのだろうか?そう疑問に思ったものの直接ぶつける勇気はなく、小さな声でありがとうと言うにとどめた。
「きっといつか役に立ちますよ。残りのお仕事も頑張ってください」
どうやらあなたは何かを手に入れたようだ。下の『Xシェアボタン』から確かめてみよう。

